さくら総合病院 医療コラム
眼科領域の疾患

眼科 佐本大輔医師にお話をうかがいました

※この記事は院内誌Human2022年7月号で紹介された過去の記事です
 
人間は外部からの情報の8割以上を眼から得ていると言われます。正しく見ることができているかどうかは生活する上で非常に重要で、私が扱う領域は患者さんの生活の質そのものに、とても深くかかわることができると自負しております。
眼科領域の疾患にはさまざまなものがあります。白内障や加齢黄斑変性症のように進行とともに視力が低下し自覚症状を伴う疾患もあれば、糖尿病網膜症や緑内障のように進行しても自覚症状がなく、悪化していることにまったく気づかない疾患もあります。私はこの「自分では気づくことができない疾患」をいかに早期発見し、視機能が低下する前に治療開始することができるかが非常に重要であると考えております。
近年、食生活の乱れなどが原因となる生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症など)は増加傾向にありとどまることを知りません。また高齢化社会も深刻なものとなっております。生活習慣病も加齢も、眼科疾患の非常に大きなリスクとなります。糖尿病は糖尿病網膜症の原因となり、高血圧や高脂血症は網膜静脈閉塞症の発症リスクとなります。またどなたでも加齢とともに白内障は必ず進行しますし、加齢黄斑変性症を発症するリスクにもなります。つまり、現代の社会は眼科を受診する必要がある患者さんが潜在的に多数存在していると考えられます。
「さくら総合病院」眼の疾患センターでは白内障に対する手術治療や、加齢黄斑変性症、網膜静脈閉塞症、糖尿病網膜症に対する抗VEGF(血管内皮細胞増殖因子)薬の硝子体注射およびレーザー治療などをはじめとし、さまざまな疾患に対応可能です。また、緑内障を早期発見し、外来通院にて点眼治療しコントロールすることが可能です。そして当院では対応困難な難症例も近隣施設と綿密な連携をとり的確に紹介させていただき、治療後のフォローアップもしっかりいたします。
見え方に不安を感じる方はもちろんですが、見え方に不安はなくてもご高齢の方や生活習慣病を抱えており不安に思う方はぜひ一度「さくら総合病院」眼の疾患センターを受診してみてください。みなさまの不安や悩みを解決するお手伝いができれば幸いです。

 

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