リハビリテーション内容
急性期
- 「筋力は1週間で20%、1ヵ月で50数%落ちてしまう」と言われています。
急性期リハビリテーションは脳卒中や骨折などの急な病気や怪我の治療と並行して行なわれるリハビリテーションを指します。期間は概ね発症から数日後~1ヵ月くらいです。
一昔前までは、障害を発症した患者さんは入院し安静・加療の後ゆっくりとリハビリテーションをしていくという考え方が一般的でした。しかし、急性期リハビリテーションが遅れることにより、臥床に伴う二次的合併症いわゆる廃用症候群を生じ、その後の機能回復に多大な影響を与えることがわかってきました。
急性期リハビリテーションを行なうことにより、高い回復レベルで次の段階へとバトンタッチできるように回復・改善を目標とし、結果として入院期間の短縮につなげています。
回復期
- 目指すは在宅、そして社会への復帰。
回復期リハビリテーションは、疾患管理を経て身体機能の回復期にある患者さんが失われた機能を取り戻し、在宅復帰や社会復帰を目指すために必要な日常生活動作(ADL)の獲得を目的に行なうリハビリテーションです。疾患により法律で定められた期間は異なりますが、概ね発症後2ヵ月~最長8ヵ月の間を指します。
この間はリハビリスタッフによる専門的なリハビリテーションはもちろん、朝起きてから寝るまでの入院生活全てをリハビリテーションと捉え、出来る限り自分の力で生活できるように支援します。
また、様々な医療専門職(医師、看護師、リハビリスタッフ、栄養士、医療ソーシャルワーカー、介護職等)がチームを組み、退院後の生活を見据えてチームでサポートします。現状と今後について話し合うケースカンファレンスにはご家族や患者さん本人にも参加いただき、退院後の在宅生活が継続出来ることをイメージして家屋環境調整、在宅サービスの提案、家族指導、退院後リハビリテーションと生活スケジュールの定着を進めています。
維持期
- 回復期のリハビリ効果を持続させ在宅へとつなげる。
維持期リハビリテーションは、急性期・回復期を経て症状並びに障害の状態が安定した後、それまでのリハビリテーションで得た成果を維持しながら、より高い生活の質を目指すために行います。患者さんが抱える問題は多種多様です。疾患コントロールや社会資源の整備がスムーズに運ばず、必要な環境が整うのに時間がかかる場合も、多く見受けられます。
維持期リハビリテーションでは、患者さんやご家族の悩みをうかがいながら、必要な支援の在り方をともに模索します。退院後の生活環境を見据えて、よりスムーズに退院先の生活に移行ができるようチームで支援します。
地域包括ケア病棟
- 地域と連携し安心した在宅復帰、社会復帰を目指して
急性期治療を終了し、直ぐに在宅や施設へ移行することに不安がある患者さんに対して、在宅復帰に向けて診療、看護、リハビリテーションを行なうことを目的とした病棟です。
在宅復帰を目的とし、地域に密着した関わりを担っています。その為に主治医、看護師、専従リハビリスタッフ、医療相談員が協力して在宅復帰支援を行ないます。
入院期間は60日を限度とし患者さんの状態や在宅での生活を行う為のサービスが整い次第退院となります。
・急性期治療(骨折や肺炎等)終了後に状態が安定し、在宅復帰を目指したリハビリテーションが必要な方や、経過観察が必要な方
・在宅復帰に向けて療養準備が必要な方が対象となります。
回復期病棟も在宅復帰を目指す病棟は同じですが、地域包括ケア病棟は対象疾患が決まっていない為、在宅復帰に向けて60日のリハビリテーションの継続が可能です。
外来リハビリ
- 地域最大の外来リハビリテーション
当院では、退院後もリハビリが必要な患者さんに対して、外来リハビリテーションの受け入れをしております。 もちろん、当院のみならず、他院を退院後の場合でも受け入れを行っております。
圧倒的なスタッフ数で、当院だから出来る外来リハビリテーションは、多くの患者さんからご好評を頂いております。他院を退院後の場合は、一度、当院地域連携室(☎0587-95-0015)までご相談下さい。 皆様の、ご自宅での生活に少しでもお役に立てるよう、精一杯努めさせて頂きます。
デイケア(通所リハビリ) ※介護保険を有する方
在宅や有料老人ホーム等で生活する方が、日帰りでリハビリテーションや入浴、レクリエーションを受けられる介護保険のサービスです。家庭環境を考え、1人1人に合った訓練内容を検討しリハビリテーションを実施していきます。
デイケアセンター御嶽 詳細はこちら
さくら荘デイケア 詳細はこちら
訪問リハビリテーション
在宅や有料老人ホーム等で生活する方の中で、通所サービスに通うことができない場合、リハビリスタッフがお宅に訪問してリハビリテーションを実施していきます。生活をしている環境で、各個人に合わせたリハビリテーションを行なうことができます。
訪問リハビリテーション 詳細はこちら