臨床研究の情報公開(オプトアウト)

オプトインとオプトアウト
通常、臨床研究は文書もしくは口頭で十分な説明を行い、患者さんからの同意(インフォームド・コンセント)を得て行われます。これを「オプトイン」と言います。同意には、主として「文書による同意」と「口頭による同意」があり、さらに「臨床研究に関わる同意」は、文書による明確な同意を基本とします。
一方、臨床研究のうち、対象となる患者さんの過去の診療データのみを匿名化し個人が明らかにならない観察研究では、患者さんに対して研究を目的とした新たな侵襲や介入がないものについては、国が定めた倫理指針に基づき、研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を通知又は公開し、さらに可能な限り拒否の機会を保障することが必要とされています。このような手法を「オプトアウト」といいます。
各研究は当院の倫理審査委員会で、倫理的、科学的に適正かどうか判断されています。研究のために自分のデータが使用されることを望まれない方は、各研究の担当医師までお問い合わせください。
臨床研究一覧
脳卒中脊椎脊髄センター
●「後頭骨頸椎後方固定術の際の適切なアライメントと下顎の位置の関係について」
●「骨粗鬆症性椎体骨折に対する手術治療に関する研究」
●「てんかん患者の突然死に関する検討」
整形外科
●「日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)構築に関する研究について」
放射線診断治療センター
●「深層学習(deep learning)を用いた人工知能(AI)画像診断支援ソフトウェアによる医療画像データの診断精度評価および医療画像データの提供」